実際にかけを選ぶには値段のことや詳しい仕様も知りたいと思いますので本記事で書いていこうと思います。
どうも編集長のKouと申します。
最近は革が高騰していてどれも値段が上がってしまいましたね。初心者には結構な出費をお願いして心苦しく思うこともありますが。
とりあえず今回はミツがけに限定して比較的手に入りやすい弽を紹介します。
ゆがけの値段と特徴
早速だいたいの価格帯別に分けて書いていきます。
和帽子
和帽子は自分で弦道のあたりを付けることができますし、控えも無いあるいは柔らかいので手首も自由に扱うことができます。自分のやりたい離れ、残身に向かって操作することができます。また、習熟すれば弱い弓でも矢の射出を邪魔をしない点も良いです。強い弓では使いにくいといわれていますが、30キロ以下では問題なく使えるでしょう。
デメリットとしては指に力が入りやすいため注意して使わなければならないことです。どの弽にも言えることですが、自由であればあるほど習熟しなければ安定した射術を実現することは難しくなってきます。
※ですが残念ながら現在和帽子は全弓連公式試合では使いづらい規定になっています。
控え無し三ツがけ
控えのない弽も自由が利く弽になります。ですが帽子は角(木製の帽子)が入っており、弦道はだいたい決まっています。
手首を半自由に動かすことができます。
三ツがけ
控えに牛革を使っており馴染むまではやや硬い感覚の本弽(ほんがけ)です。値段は革のグレードで決まってきます。
革質が良いほうが手に馴染みやすく使いやすいですしギリ粉の止まりも多少良くなります。
他の特殊かけ
三原カケ
立命館で監督をしていた範士考案の弽が元になっています。
二の腰が控え部分まで延長してあり、離れの際の帽子の跳ね起こしが紐を締めることによって補助される作りになっています。
竹林弽
尾州竹林派が使用していた弽を改良したものです。
かける指のあて革が伝統的です。捻り革はありません。節抜き・半控えで回し紐を使います。
製作所による違い
初心のうちに手にする弽は「ほとんどの弓具店で扱っている弽」あるいは「インターネットで手に入れられる弽」となることが多いです。征矢弓具の製品か加藤弓具の製品が多いですのでざっとその違いを説明します。
征矢弓具製作所
帽子が円錐型ではなく平らな面を持つ楕円になっています。
帽子の向きがやや下を向いています。
取りかけをしやすいカケをイメージしています
控えの牛革の弾力は強め。
メンテナンスが非常に気軽で早くやっていただけます。
加藤弓具店
帽子はやや円筒寄りで丸い形をしています。
帽子の向きはややまっすぐめです。
控えの牛革の弾力は弱め。
いろいろな弓具店に別注品を卸していたりします
上記のような違いがありますので弽選びの参考になればと思います。
というわけで今回はこれまで。
また、他にも今日から使える有用情報がたくさんありますので是非見ていってください。
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弓道の理解し辛い部分を原理原則から演繹し考察します。
全国規模大会で団体優勝の経験もさせてもらいました。
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