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【2020年版!竹弓の銘柄・価格一覧】おすすめの竹弓の選び方と取扱い【弓道】

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今回は竹弓の特徴についてお話します。

編集長です。

昨今では竹弓で弓道を始める方は少なくなっていますし、勘のいいグラス・カーボン弓も多くあります。

竹弓を手にするのは段位を取ってからなどという方がほとんどでしょう。

はじめは竹弓の扱い方は分かりませんし、高価で銘もいろいろとありますので迷ってしまうと思います。

ですがやはり竹弓は見た目にも美しく、体にも優しいと言われます。

細部に職人の技が光り、魅力は尽きません。

少し敬遠されている方でも今回の記事で竹弓について理解する一助となれば幸いです。

竹弓とグラス・カーボン弓との違い

最初にグラス・カーボン弓との違いを挙げておきましょう。

竹弓
・振動吸収に優れ、体にやさしい
・裏反りが強く弓体が軽い
・打ちたての弓は買ってからすぐには使えない
・修理ができる
・笄(こうがい)、首折れといった独特の破損がある
・弓力、成り、弦通りが変化する
・気候等に左右される
・自然素材の個体差が大きい

故障を防止するためには矢数、弓把設定、弦の選定、矢の重さに制限がかかります。

・新弓は二夏超えて安定すると言われる

・弓把は高すぎると笄になりやすく、低すぎると首折れの原因になる(大きすぎる弦輪や不適切な引き尺は勿論である)

・高温多湿は避け、矢数をかけない。また湿度が低すぎる室内での保管は縦割れを生む(空調も)。

・温度、湿度が高いと弓の重量は変わり、成りは変化しやすい

・硬い合成弦の使用は振動吸収が悪く、弓の寿命を縮める

・軽い矢や細い弦、ゆるい中仕掛けは弓の寿命を縮める

・張り込むときは固定器をかける。移動時に首を保護する。

故障は無いに越したことはありません。少しの気配りで故障は防ぐことができます。できる範囲で実践していただければと思います。

慣れるまでは大変かもしれませんがこういった理解は必要と言えましょう。(カーボン弓の故障防止にも有効です。)

詳しい取り扱いは永野一萃氏のサイトを御覧ください。

また手の内と成りの相性でも故障しやすさは違いますので、考慮してみてください。

カーボン入りかどうか

カーボン入り竹弓は芯材の一部にカーボンファイバーが使われたものを言います。細い芯状のものやシート状のものがあります。

これを入れることによって成りが安定し、狂いにくくなります。カーボンの性質上、純竹弓よりも離れの振動が大きいと言われることもあります。

長らくほったらかしにしていても成りが変わらないとも言われますが、そうはいっても体積のほとんどは純竹弓と変わりませんので反発力の大半は木材で生み出しています。

程度の差はあれ、概して同じ扱いを求められると言っていいでしょう。

成りについて

(※成りについては弓師の方からもご意見いただいており、情報が確定しておりません。暫定として○○弓という分類を採用しております。)

紅葉重ね・離れの時機・弓具の見方と扱い方 1996 浦上栄

成りは古くから多く種類が存在し、流派や目的によっても使い分けられていました。

現在、弓師によって成りも工夫され、需要も変遷し、昔の分類では分けることも難しくなってきました。

現在作られている弓は産地で分類すると以下の5つと言われています。(産地の便宜上都城弓は別としました。)

江戸弓(東京)
京弓(京都)
薩摩弓(鹿児島県)
都城弓(薩摩弓をルーツとする)
松永系弓(主に熊本県。薩摩+京弓 カモメ型とも)

しかし一言に成りといっても張り顔、引き成、裏反り、厚みと幅、出木,入木といろいろとあります。

同じ銘でも時期や素材によって違ったり、使う人によって成りも変わってきます。

その成りの選択は矢飛びの追求と手の内の勘案によって変えていくものになります。

また竹弓は張り方で成りの良し悪しが決まってしまうといわれていますから、成りをよく見ながらどこを押して張るか考えて張るのが肝要です。成りはバランスです。

そうして整えたら張ってからすぐ使わずに30分~1時間は落ち着かせましょう。特に新弓の場合慣らしと細やかな扱いが必要です。

九州の弓師系図については永野一萃氏のサイトをご覧ください。

竹弓の種類一覧

現在の竹弓の製作所を都道府県順に列挙していきます(OEM除く)。成りや産地によって材質や構造も様々です。

値段は素材の良さ、希少性、長さや弓力の強さで変わります。

●小山弓具(東京都)江戸弓に近い
江戸弓師の系譜。小笠原流の御用弓師として繁栄

清芳(カーボン入り)  102,000円~
小山雅司作(純竹) 108,000円~

●弓工房 杣(岩手県)柴田勘十郎氏のお弟子さんです。

杣 友重(純竹)

●弓工房 今井(神奈川県)京弓など 柴田勘十郎氏のお弟子さんです。

相州重仁(純竹)  予算に応じて
相州重仁 ニベ

●21代目 柴田勘十郎(京都府)京弓
神宝弓としての弓を奉納できる日本にただ一人の「御弓師」。1534年から続く老舗。京都の竹の特性を生かして反発の強い弓を制作。

柴田勘十郎(純竹) 100,000円~
柴田勘十郎 ニベ 200,000円~

●弓工房 はざま(兵庫県)江戸弓など
師は大峯義照氏。竹は岡山県の津山産を使用。

播磨竹禅(純竹) 80000円~
播磨竹禅 ニベ

●??(兵庫県赤穂市) 播磨竹禅氏のお弟子さんです。

順清(純竹)

●加藤弓工店(岡山県) 播磨竹禅氏のお弟子さんです。

真康(純竹)

●くすみ弓具店(福岡県)都城弓

北九州住 楠見祖峰

●肥後三郎松永萬義弓製作所(熊本県)薩摩+京成
祖父は江戸弓師であり、父は初代肥後三郎松永重児氏。
現在は松永重昌氏と次代の松永重澄氏。強い裏反りが特徴。

肥後三郎(純竹) 123,000円~
重昌 松永萬義 ニベ 200,000円程~

●松永重宣弓製作所(熊本県)
師は重児氏で重昌氏と兄弟弟子

松永重宣(純竹) 100,000円~
重宣 松永宣斎  ニベ 200000円程~

●竹弓製造 松永佳也(熊本県) 松永重宜氏のお弟子さんです。

松永佳也(純竹) 100,000円~

●渡辺健太氏 (熊本県) 松永重宜氏のお弟子さんです。

健太(3枚打) 38,000円~
渡辺健太
渡辺健太 ニベ

●楠見蔵吉弓製作所(宮崎県都城市)都城弓

楠見蔵吉(純竹) 108,000円~
楠見蔵吉(カーボン入り) 108,000円~
楠見蔵吉 ニベ

●和弓工房 永野一萃(宮崎県都城市)都城弓
二代目永野一萃。先代の師は斎藤紫山。

永野一萃(カーボン入り) 95,000円~
吟翠(カーボン入り) 155,000円~
他・四方竹吟翠など

●薩摩竹山 (宮崎県都城市?)永野一萃氏のお弟子さんです。

薩摩竹山(カーボン入り) 115,000円~
他・四方竹(至宝竹山)など

●小倉大弓製作所(宮崎県北諸県郡)都城弓

紫峯 梓(純竹・桜側木) 88,000円
小倉紫峯(純竹) 117,000円~
小倉紫峯 ニベ

●南崎寿宝大弓製作所(宮崎県都城市)都城弓
南崎美利の系譜。

南崎寿宝(純竹) 100000円~
南崎寿宝(カーボン入り)110000円~
南崎寿宝 ニベ

●毛利文(宮崎県都城市?)森茂夫氏の後継になります。

毛利文(純竹) 90,000円~

●新宮素直弓製作所(宮崎県都城市)都城弓
服部守熊の系譜。師は新宮嘉四郎。

新宮素直

●横山黎明弓製作所(宮崎県都城市)都城弓
横山宗吉の系譜

横山黎明(純竹) 115,000円~
横山黎明(カーボン入り特製) 140,000円~
横山黎明 ニベ

●大菴聖心大弓製作所(宮崎県都城市)都城弓
横山宗吉の系譜

大庵聖心(森 六一)

●湯田扇山(宮崎県都城市)都城弓
横山宗吉の系譜。

湯田扇山

●東郷誠(宮崎県都城市)都城弓

東郷誠作 100000円~

●菊永泰道(宮崎県都城市)都城弓
師は大峯義照氏。

菊永泰道(カーボンなし) 93,000円~

●桑幡元象大弓製作所(鹿児島県)薩摩弓
先代は桑幡道信氏でその師は服部喜寿。

童心(三枚打) 42,000円~
一燈斎(純竹) 85,000円~

●桑幡正清大弓製作所(鹿児島県)薩摩弓
師は桑幡道信氏。

桑幡正清(純竹) 83,000円~
桑幡正清(カーボン入り) 94,000円~

というわけで今回は竹弓の基礎でした。

道具の理解は上達にもつながりますので伝統的な竹弓の奥深さに触れてみてはいかがでしょうか。

記事中の誤り、追加情報などはお問い合わせ等から是非ご指摘ください。

Kou

アフィリエイト等広告無し無料サイト「弓道大学」編集長 日置流竹林派
弓道の理解し辛い部分を原理原則から演繹し考察する。
全国規模大会で的中9割、団体優勝の経験させてもらいました。
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