和弓の特徴を考えた道具選びと相性
借り物の弓を使っているけど、慣れてきたし自分の弓が欲しくなってきたなという方や別の弓を使ってみたいという方に、おすすめの弓を紹介します。
どうも編集長のKouと申します。
今回は新素材の弓を紹介します。新素材の弓は耐久性に優れ、季節を考慮すること無く、毎日矢数をかけることができます。また、弓力も変わりにくく故障も少ないので、弦や矢の調整もしやすいのが利点です。
今回は基本的にユーザーの多い人気の弓の中から紹介していきます。ほとんどの弓のシェアは以下になります。
大洋弓具製作所(北海道)一文字弓シリーズ
ミヤタ総業(埼玉県)MIYATAシリーズ
小山弓具(東京都)直心シリーズ
タカハシ弓具(熊本県)肥後蘇山シリーズ
どれも有名ですね。
また、基本的にグラス弓とカーボン弓には以下のような違いがあります。
グラス弓
弓返りがカーボンより遅く感じる
大三のときも柔らかく、ゆるやかに荷重がかかる
太め
カーボン弓
矢飛びがとても良い
大三から少し固く、離れの反動も強い
細め
弓自体が軽い
何で選ぶか
弓の選び方で一つ話題になるのが「射型か矢速か」というもの。正直気にしなくて良いです。
18キロ以下の話ですが一般的に矢飛びが良いほうが的中は上がります。ですが矢飛びの良い弓はその成りや素材から、反動が強いものが多いわけです。
反動となると射型上皆さんが気にするのが手の内かと思いますが、特に学生のうち、中級のうちは気にせず中りを求めて道具を選んで差支えないと思います。
というのも矢勢が良く、反動も強い弓は確かに手の内の制御に手こずるかもしれませんが、それでもできるようになればかなり良い形は作れますし、道具のせいではないことも多いように思います。(初心者は別です。)
反動が強い弓で上手く弓返りをさせるのは難しいですからその訓練をすることによって上達も見込めるというのもあります。
最も忌避すべきは体の故障ですのでその点は気を付けなければなりませんが、20キロ以下の弓では体格に合って慣れていればあまり故障は起きません。(華奢な方がいきなり20キロはダメですよ!)肘を痛めますから強くひねったり手首で引っ張って手繰らないように気をつけておけば良いです。
つまるところ手の内に神経質にならず、肩味や的中を重視したほうが上達には有利かと思います。そのうえで値段と相談して決めていけば良いでしょう。中級者までで一番重要だと感じるのは自分の「ときめく感情」につながることです。この点はいずれお話しましょう。
弓を選ぶときに考えるのは、「成り」「素材と重さ」「太さ」「弾性」です。
成りについては参考までに、私が見たところ
MIYATAシリーズ→カモメ系に近い成
直心シリーズ→江戸成
肥後蘇山シリーズ→薩摩成
といった印象です。
ココだけの話
通販
ネット通販で小山系の弓を買うのであれば値段は【やまぐち弓具】さんが最も安いです。
例えば直心Ⅱカーボン二寸伸びであればだいたい他で買うと54000円(税込)+送料5000円ほど、ですが
やまぐちさんだと45400円(税込)+送料2000円程度と11000円以上違ってきます。
次点で山武弓具店さんでヤフーショップなためTポイントがつき、お得になっています。
特に携帯電話の会社がソフトバンクで、ヤフープレミアム会員であれば合計10%ポイントが付いてきますから
直心Ⅱカーボンであれば52500円+送料4000~5000円でポイントが5000以上つきます。普通に買うよりは断然お得ですね。
どちらのお店も良く使わせていただいています。山武さんは品揃えも豊富です。
そうは言ってもネットで買うことに関しては確かに現物が見れないため不安はあります。商品を送る前に弦通りなんかを写真で確認できたらいいなあとはおもいますね。
メルカリ/ヤフオク
メルカリやヤフオクで安く中古品を手に入れることが出来ます。自分に合った物があれば手に入れてみても良いかもしれません。
弓それぞれについてちょっとした感想とランキング
話はそれぐらいにしてざっくりと実際の種類について少し触れていきます。
錬心、実技、楓など、初心者用の弓はだいたい借りれば済んでしまいますから自分で買う方は少ないでしょう。というわけで今回は省きます。
残念ながら矢飛びが良ければAll okというものではありません。このあたりは実は難しいのですが、弓はしなやかさが命ですからエネルギー効率が良くても扱いやチューニングは難しくなることは間違いないのです。
小山弓具 在庫がかなり豊富です。
直心Ⅱ
カーボンなし。十分な矢飛びでグラスファイバー弓の中では非常にバランスがとれています。
直心Ⅰ
Ⅱの廉価版といったところです。
直心Ⅱカーボン
矢飛び良く、丈夫でバランスが取れています。性能を発揮する良い弓です。反動はそれなりにありますが制御できるように練習するといい。
多くのトップ選手が使用する汎用モデルと言ってもいいでしょう。
直心Ⅲ
カーボンなし竹ひご入りですので優しい弓です。反動少なめ。
バランスがとれています。
鵠心アーチカーボン
唯一の局面構造を持つ新素材弓。矢飛び、軽さは最高クラスだと思われます。弓自体は細くて軽いです。
力任せに数引くと弓の故障もそれなりにあるようです。(今では改善されたとか。)特に矢数をかなり掛ける+弓力が強い方は注意。
大洋弓具製作所
凛(カーボン入り)
矢飛びに優れます。鵠心クラスの性能です。同様に弓の故障に気をつけましょう。
粋 特作 (カーボン入り)
少し丈夫めな凛といったところでしょうか。
葵
カーボンなしの上位モデルです。バランスがとれています。
ミヤタ総業
ミヤタA型
カーボン無しのMIYATA弓。長年にわたり研究されておりとてもバランスがとれています。
ミヤタCGⅢ
カーボン入りスタンダードのMIYATA弓。こちらもバランス抜群です。
ミヤタCGⅤ(カーボン入り)
反動はやや強めですが丈夫で矢飛びも十分です。
薩摩成シリーズは成りの性質上矢飛びが良くなります
肥後蘇山 真 弓禅
裏反りがあり矢飛びが良いです。
肥後蘇山 ハイカーボン
反動はかなり強いですが同時に矢飛びもかなりのものです。超強弓(35㎏以上)も作成可能なようです。
肥後蘇山 真カーボン
バランスのとれた型になります。カーボン入りとカーボン無しがあります。
自分の弓、1本持っておいて損はありません。
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アフィリエイト等広告無し無料サイト「弓道大学」編集長
弓道の理解し辛い部分を原理原則から演繹し考察します。
全国規模大会で団体優勝の経験もさせてもらいました。
また、他にも今日から使える有用情報がたくさんありますので是非見ていってください。
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