「あたらない、今日は調子が悪いな」
的中しない理由を曖昧な「調子」という言葉に置き換えることで、その結果を一時的な下振れとして処理しようとするときに用いられる表現である。
しかし、この言葉が出た時点で、不的中の原因は特定されておらず、当然ながら改善のための手立ても存在していない。
原因が言語化されていない状態では、次の一射に対する再現性も修正も成立せず、稽古としての意味は極めて薄いものになる。
安定して的中を出す者は、この点を前提として理解しているため、「調子」という曖昧な概念には依存しない。不的中には必ず具体的な要因があり、それは射の中で説明可能な形で捉えられている。
なお、体調不良による影響を述べるのであれば、その場合は単に「体調が悪い」と表現すれば十分であり、「調子」という言葉で射の問題を曖昧にする必要はない。