射を評価する能力の不足から生じる誤解である。
早気に関する章でも述べたとおり、会の長さは一律に語れるものではなく、目的や前提によって適切な秒数は変化する。
近的においては概ね3〜5秒、長くとも6秒程度が一つの基準として各流派で共有されている。
これを大きく超える場合、それは単なる「粘り」ではなく、もたれであり決断の遅れや筋緊張の不足として評価されるべきである。
会の長さのみをもって射の優劣を論じること自体が、本質を見誤っていると言えるだろう。
当然ながら、会が何秒であろうと、射術や離れに問題があればその価値は高くない。
極端な話をすれば、軽い弓で長時間会を保つこと自体は技術の証明にはならない。重要なのは、その会がどのような意図と機能を持って成立しているかである。